ここまで、保育施設についての「制度的な説明」をしてきました。
この記事では、主に認可保育園に対して「では、実際にどうしたら、入れるの?」という部分について、ご説明します。
目次
■自治体から「保育の必要性の認定」を受けましょう
まずは自治体から「保育の必要性の認定」を受けてください。
認定については「そもそもわたし、保育園に預けられる?」も、お読みくださいね。
■入園申請のタイミング
いつ、入園の申請をするのか、考えましょう。
認可保育園は毎年4月からの入園が定例で、申請及び入園審査は年末から年始にかけて一斉に行われることが多いです。
在園児の「卒園」や「進級」などもあり、この「4月入園」が一番「受け入れ可能枠」に空きが多くなるため、この4月入園のタイミングに合わせて、入園の申請や職場復帰のスケジュールを計画すると良いでしょう。
※特に「待機児童」の多い地域では、4月ですべての枠が埋まってしまい、年度途中に「枠」が空く確率は低くなります。
※4月入園の申込みは申込み者も多いため、前年度の「秋~冬」に行われることが多いです。それ以外の入園に対しては入園希望月の前月などに随時行われています。詳しくは各自治体にお問い合わせください。
■入園申請をしましょう
●申請方法:認可保育園の場合
基本的には、住所地の自治体の福祉事務所や保育課などに申請を行います。
申請を行うための申請書類や、募集要項が役所の窓口などで配布されておりますので、入手してください。
(まだ今年度分の募集要項が配布されていない場合は、参考として昨年度分を入手することをおススメします)
募集要項には
- 保育園の一覧
- 申請スケジュール
- 選考方法(点数※)などの説明
※入園の選考では、その子どもが「いかに保育の手が足りていないか」を示す指標が数値化され点数となり、それを元に自治体が審査を行います。
指標の基準や点数の付け方は自治体によって異なります。 - 申請に必要な書類
などの情報が掲載されています。
また、近隣や職場の近くなど、住所地とは別の自治体の保育園を希望される場合(越境入園)も、最初の窓口は住所地のある自治体となりますのでご注意ください。
●申請方法:認証保育室や保育ママなどの場合
認可保育園だけではなく、以下の保育施設も、自治体が「申請の窓口」となっていることも多いです。
詳細については、お申込前に問い合わせてみることをおススメいたします。
- 小規模保育
- 家庭的保育(保育ママなど)
- 事業所内保育事業(一般を受け入れている場合)
- 認定こども園
- 認証保育所
●申請方法:幼稚園や認可外保育施設の場合
- 幼稚園(預かり保育)
- 認可外保育施設
などの申込みは、園との直接契約となり、認可保育園のような「入園要件」がない施設も多くあります。
(※就労目的ではなくとも、預けることができる園もあります)
また、事前に入園金が必要なところもあります。
大抵の場合、申込みは随時受付・受付順に受け入れとなりますが、待機児童が多い地域では、場合によって抽選や面接があることもあるようです。
詳しくは各園にお問い合わせください。
特に「認可保育園」に入園できなかった際の、第2希望以降として申込みされる場合は、その後に認可保育園に入園が決まったときの「キャンセル」などの要件についても確認しておきましょう。
第一希望の園に入れなかった時のことも、考えておきましょう。
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