保育Q&Aは、「よくある質問」を、おもに「認可保育園」に絞ってお答えしています。
※特に認可外保育施設の多くは、園によって異なるのでご確認ください。
目次
■入園について
●誰でも入園できるの?
「そもそもわたし、保育園に預けられる?」をお読みください。
●受け入れ月齢・年齢は?
保育園で受け入れる年齢(月齢)は園によって違います。
最年長は「年長児(5~6歳:小学校入学前)」もしくは「3歳児未満」までというケースが多くあります。
(※待機児童対策の一環として、3歳児未満向けの保育施設もあります)
最年少の受け入れ年齢(月齢)は、大きく以下のような分類があります。
- 産休明け(産後8週間:生後2ヶ月程度)から
- 月齢が決まっている(例:生後4カ月・生後6ヶ月など)
- 満0歳児から
- 満1歳児から(0歳児保育を行っていない)
希望する園の受け入れ年齢に達していなくても、達するまでは別の園(認可外保育施設など)に預けるという方法をとっている方もいらっしゃいます。
0歳児からの乳児のときは、あえて「少人数で家庭的な保育」を、3歳児以降の幼児になると、「大人数でワイワイ遊ぶ保育」を、と成長に合わせた園を選び、預け替えをする方もいます。
小学校入学までのプランを踏まえ、入園・転園タイミングを考えてみましょう。
●4月じゃないと入れないの?(復職・入園時期について)
入園を希望する園の、「受け入れ月齢を満たし」ていて「該当クラスの定員に空き」があれば、年度途中からの入園ができます。
もし、空きがない場合でも、転勤や引っ越しで退園する家庭もありますので、申請しておくと空きが出た場合に連絡がくることもあります。
申請だけはしておくことをおススメします。
ただ、入りやすさで言えば、年度替わりの4月が一番入りやすいでしょう。
理由としては、4月の進級に合わせて、
- 年齢があがるとクラスの定員が増える(※園によります)
- 進級によって0歳児枠が丸ごと空く(※園によって受け入れ月齢の下限はまちまちです)
というケースが多いからです。
ご自身の産休・育休を上手に使って、どのタイミングで復職するか、考えてみましょう。
●保育料はどれだけかかるの?
→【認可保育園】の場合
それぞれの自治体で月額いくら、と決められています。(自治体によって金額に多少の差があります)
同じ地域の認可保育園であれば、公立でも私立でも保育料は同じです。
金額は、世帯(原則として父母)の住民税(具体的には市民税)所得割課税額によって、段階的に設定されています。
兄弟が保育園に在園している場合、第2子以降の保育料が割引になる自治体もあります。
具体的な算出方法については、各自治体にお問い合わせください。
また、園によっては「備品・父母会費・積立金(例:遠足)・写真代・主食代(幼児)」などが、別に必要となる場合があります。
見学などの際に、各園で確認をしてみましょう。
→【認可外保育施設】の場合
金額も算出方法も、施設によって異なります。
世帯収入ではなく、例えば「預かり時間」×「週何回預けるか」などという、「預かり時間」で決めている施設も多く、認可の最高額に比べて高い施設もあれば、安い施設もあります。
ただし、認可外の場合、自治体によっては補助金が交付される場合もあります。
各自治体にご確認ください。
■保育園について
●保育士さんは子ども何人に1人?
認可保育園では、国が定める「最低基準」に従って、保育士を配置しています。
(参考:児童福祉法「児童福祉施設最低基準」)
0歳児
子ども3人:保育士1人
1~2歳児
子ども6人:保育士1人
3歳児
子ども20人:保育士1人
4~5歳児
子ども30人:保育士1人
ただし、これはあくまでも「最低基準」となります。
保育の質が追及され・保育時間も長くなっている今、多くの自治体が保育士の人数を増やして対応をしています。
●保育時間はどうなっているの?
認可保育園の場合は、保育の必要性の認定の際に、保護者の就労時間によって2つの保育区分のどちらかの認定を受けます。
※「そもそもわたし、保育園に預けられる?」で認定された「保育の必要量」
そして、その範囲内を超えて利用する場合は、延長保育料が発生します。
※開所時間帯、保育時間の時間帯、延長保育の時間帯は、園によって異なりますので、ご確認ください。
ただし、「保育標準時間」めいっぱい預けられるというわけではなく、「就労時間(保育が必要な時間帯)+通勤時間(保育園から会社への往復)」を保育時間とするのが原則となります。
具体的なひとりひとりの保育時間は、入園決定後に園の担当者と面談をして決定します。
●土曜・休日の保育は?休園日ってあるの?
認可保育園の保育日は、月曜日から土曜日までの週6日。
「日曜祝祭日、年末年始」だけ、お休みとなるのが基本です。
(※土曜日の保育は登園人数が少ないため、事前に申請が必要な園もあります)
ただし、休日こそがお仕事の保護者も多いことから、認可保育園の休日保育も少しずつ増えてきています。
休日・年末年始保育は、在園児以外の子どもも広く受け入れている場合もあるため、問い合わせてみましょう。
また、認可外保育施設やベビーシッターなどの利用も、考えてみてください。
●病気のときは預かってもらえないの?
保育園は「集団保育」の場でもあります。
よって感染性の病気や、熱がある場合は、他の子どもにも影響するため、預かってもらうことはできません。
もし、登園時に元気でも、保育中に具合が悪くなれば「早めにお迎えに来てください」という連絡(お迎えコール)が園から来ます。
「お迎えコールから、1時間以内のお迎えが基本」というようなルールがある園もありますから、あらかじめ園に確認しておきましょう。
保育園が登園してOKとしている基準(例えば体温であれば37.4度以下)は園によって異なり、感染症(インフルエンザなど)にかかった場合は、登園の際に登園許可証が必要なものもあります。
今日は帰れない!お休みできない!そんな日のために、祖父母、病児保育、ベビーシッターなど「手助け」を活用し、備えておくと良いでしょう。
●障害のある子どもは預かってもらえないの?
保育園の障害児への受け入れは、地域や施設によってまだ差があるとはいえ、広がってきているようです。
ただし、受け入れる施設環境や運営者の能力(人材力)による部分が大きいので、受け入れの判断は自治体と施設によって行われます。
まずは、どの施設でどんな支援が受けられるのか、自治体の窓口に相談してみましょう。
●慣らし保育って何?
保育園に入園すると、まず短時間の保育から始めて、子どもが段階的に環境に慣れるようにする期間があります。これを一般的に「慣らし保育」と言います。
「慣らし保育」の方法は、園の考え方、子どもの年齢や個性によって異なります。例えば、初日は1時間だけ、2日目、3日目は午前中、4日目は給食まで、5日目はお昼寝もして……というように、子どもの様子を見ながら、段階的に保育時間を延ばしていきます。
親の勤務の都合や、子どもの様子を見て期間を考慮してくれる園もありますが「入園して1週間ぐらいは、慣らし保育がある」ことを見越して、お仕事の復帰スケジュールを立てた方が良いでしょう。
また、お子さんによっては、慣らし保育の期間が1週間以上かかる場合もありますから、余裕をもったスケジュールにしておくことをオススメします。
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